PC用 SP用

住居者構成 : ファミリー

面積 : 71〜80㎡

リビングに家族が集まる

コーディネーターと二人三脚で見つけた暮らしやすい街

— 家族が集う広いリビングと眺望に惹かれて ー

当初、「どんな物件がいいか決められていなかった」というM様の物件探しはリノベーションコーディネーターと二人三脚で歩むことになりました。結果的にM様にとって決め手になったのは、「眺望」と「行き届いたマンションの管理状況」だったのです。後半では、「家族のコミュニケーションが増えました」というM様のリノベーションライフスタイルをご紹介します。

Profile
30代夫婦+お子様2人の4人家族
リノベーション費用 800万円(設計費込)/@小岩/広さ73.36㎡/2014年10月竣工/
元気な男の子2人とご夫婦が暮らす、明るいM様ファミリー。土地勘がなかった小岩に購入した中古マンションをリノベーションし、
育ち盛りで好奇心旺盛なお子様2人の子育てをしながら楽しくリノベーションライフを満喫していらっしゃいます。

「憧れの新築」よりも、中古を買ってリノベーションを選んだワケ

▶︎当時の設計図を見ながら、ご家族みなさんでインタビューに答えていただきました。

——窓からの眺めや風の抜け方がとても心地良い印象を持ちましたが、物件探しを始めたきっかけを教えてください。

奥様:元々社宅に住んでいて部屋も狭く、自分たちの家が欲しいなと思っていていました。それで、35歳になるまでには家を買って住もうと考えていたんですね。

——なるほど。

奥様:最初は、やはり新築の物件を探していたんですが、内見していくうちに何か違うんじゃないかという疑問が湧いてきて…。

M様:マンションの部屋が規格化されていて、全部決められた内装の仕様は自分たちにとっては面白くないなと思ったんです。

——それでリノベーションの方向に変化しにいったのですね。

M様:そうですね。ただ最初はリノベーションという言葉自体知らなくて、リフォーム済みで販売されている中古マンションの物件を探していたんですけど、段々リノベーションことを知っていくうちに「自分たちの好きなような内装にしたい」という思いが湧いてきました。

——なるほど、当初はリノベーションという言葉もご存じないところからのスタートだったのですね。

内見を通して気付けた、物件を探す上で大切なこと

▶︎コンクリートブロック+ステンレスの天板という、無骨で無機質なキッチンに、M様ファミリーの息が吹き込まれて完成。

——では、物件探しについて詳しくお聞かせください。M様は物件に求める条件は初めから決めていらっしゃったのですか?

奥様:いえ、ほとんど漠然としたイメージだけしかなくて当初はいわゆる東京の西側の人気エリアを希望していました。内見をしながらコーディネーターさんと一緒に明確にしていった感じです。

——なるほど。具体的にどのような流れでしたか?

M様:コーディネーターさんが物件紹介をしてくれた中で、毎回「この物件は1階にピロティがあって耐震性が心配だから見送りましょう」とか、「こちらの物件は価格が上がる分、周辺環境や管理状況がしっかりしている」という風に、注意すべき点や判断基準のようなことをアドバイスして貰いました。物件の目利きをしてくれながら内見ができたのも良かったです。

奥様:コーディネーターさんの助けを借りなければ、あまたある物件情報のどこにポイントを絞ったらいいか、わからなかったかも知れませんね。

——非常に光栄なお言葉です。ところで、物件を探していく中で、ご夫婦間で希望条件の擦り合わせは上手く行きましたか?

奥様:そうですね、「この物件は無いよね」という部分は夫婦ですぐ一致しました。例えば世田谷区の千歳烏山や千歳船橋の物件を見に行ったときは、駅からすごく歩いた印象があって、夫婦ですぐに「駅から遠いからNGだね」となりました。

M様:先ほどお話に出たように、最初は東京の西側の小田急線や京王線、東横線の人気路線の物件を探していました。でも、実際に内見に行く中で、お互いの実家にも近いわけではないことを実感して、「自分たちの暮らしやすいエリアってもっと別のエリアなんじゃないのか」とエリアを見直すことができていきました。

奥様:こういう風に私たちの物件探しは、確固たる希望条件があった上で「この物件凄く良いね」という物件を探すというよりも、漠然とした暮らしへの希望があるなかで、物件を内見しながら自分たちの暮らし方を具体化していったものでした。

——多くの方がM様と同じように人気エリアへの憧れを抱いていらっしゃるのですが、大切なのは「自分たちにとって暮らしやすいのか」というモノサシを持つことなのかもしれませんね。

買い逃した経験が、二人の決断を後押しした

▶︎キッチンの窓から見えるJRの線路を行き交う電車を、撮影する姿が印象的でした。

——今のお部屋は駅から10分くらいですよね。

奥様:ちょっと遠いなとは思いますが、秀和レジデンスの雰囲気の良さを感じて、駅から遠くてもこの物件ならいいかなと思いました。

——一方で近くに電車が走っていますが、そこは気にならなかったのですか?

奥様:主人は、実家が線路の近くで電車の音に慣れていたので、特に気にならなかったようです。私も実際住んでみて、気にならないです。あとはバルコニーの広さや眺望の良さ、花火大会がバルコニーで見られるというのも良いなと思いましたね。

——なるほど。夏が楽しみなバルコニーですね!ところでこの物件については一晩考えて申し込まれたということでしたが。

奥様:一回良いなと思った物件を申込んだ時、現金一括で申込まれた方がいて、結局買い逃してしまった経験があるんです。それで良いなと思えた物件はあまり長く悩まずに、早めに決断しようとは思っていました。

——一回買い逃した経験があったからこそ、購入申込の決断ができたのですね。先ほど「避けたいポイントを明確にしていきながら物件探しをしていった」とおっしゃっていましたが、今住まわれているこの物件もマイナス要素が少なかったことが決め手だったということですか?

奥様:マイナスポイントとしては、駅からちょっと遠いということと、街の治安はどうなんだろうという漠然とした不安でした。でも、それが購入を躊躇させる程のマイナスポイントにはならなかったです。

M様:そうだね。

——それはどうしてですか?

M様:土地勘があまり無いなかでの自分たちの街へのマイナスイメージは、あくまで僕たち自身の偏ったイメージでしかないと思ったんです。それよりもEcoDecoのコーディネーターさんが、自分たちの希望条件に合わせて小岩の物件を紹介してくれましたし、何より自分で街を歩いて見て心配無いと思うことができれば、その感覚を信じようと思って。

奥様:住んでみると意外と懸念していた治安は心配いりませんでした。むしろ、小岩は昔から何世代も前から住んでいる方が多いので、雰囲気は落ち着いていて静かだということが分かって、とても安心しました。

——家族が何世代も住み継がれてきた歴史のある街だからこその良さですね。小岩に土地勘は無かったということですが、土地勘の無い場所でマンションを買うのは勇気が必要だったかと思います。

M様:そうですね。ただ僕ら夫婦の土地勘の無さへの不安は、住み慣れていく中で解消されていくものだと思っていたので、そこまで不安も感じていませんでした。どちらかというと私たち自身の土地勘の無さよりも、子どもが転校して新しい学校に馴染めるのかの方が心配していましたね。

奥様:下の子は幼稚園だったので問題なかったのですが、上の子は学校に慣れるまで時間がかかりました。でもそれもまた時間が解決することで、今では楽しく通学していますよ。

成長期の子供部屋問題は、「将来分けられる造り」で解決

※インタビュアー:設計担当 桑山
▶︎兄弟の子供時代といえば「二段ベッド」ですよね。広い子供部屋は、将来2部屋に分けることができるよう、入り口を2カ所設けました。

——お二人は物件探し当初から子供部屋を作ることをご希望していらっしゃいましたよね。

M様:そうですね。僕が育った家は兄弟それぞれで個室を一つずつ貰っていたので、子どもにもそうしたいなという想いがあったんですね。

奥様:私の場合、子どもの頃は個室を与えられていなかったですね。姉妹2人で1つのお部屋を与えられていて、普段は皆リビングで過ごすというのが私の育ってきた環境でした。

——そのようなこともあって、今回の間取りでも勉強机をリビングにと考えられたのでしょうか?

奥様:1人1人の部屋というのも良いのかなとは思いますが、子どもに部屋に籠って欲しくなかったんです。必ずリビングを通って家族同士が顔を合わることにこだわりました。

——そういう想いがあって、玄関側ではなく、リビングの奥に大きな個室を作りましょう、ということになりましたよね。今は一緒に遊んだり寝れるようにして、成長に合わせて将来的に個室を兄弟で分けられるよう、予め入り口も二つ設けました。

M様:夫婦2人が持つ子ども部屋の考え方を、上手くまとめて頂けて良かったなと思います。

解体してみて実感!現場でわかったこともある

▶︎玄関土間は、広々として、そして明るい。

——M様は解体してスケルトン状態にした時に、改めてプランを変更されましたが、それはどういった理由からのご変更だったんですか?

M様:スケルトン状態の中を見た際に、自分たちが想像していたよりも間取りが狭く感じたんです。それで帰りの電車の中で「このままだと狭いよね」という話になって…。スケジュール的にギリギリかなと思いましたが、壁をぶち抜いて奥行きのある広い玄関にして貰おうと決めて、急いで連絡したんです。

——M様からお電話で「プランを変更してほしい」というご連絡を頂いたことは、今でも覚えています。

奥様:その後すぐに、私たちが希望していたプランにぴったりハマったものをスケッチと一緒に提案してくださって、とてもホッとしました。

——施工会社さんもすぐに対応してくれたので、スムーズに変更ができました。

M様:子供たちの自転車を停めても窮屈に感じないくらい広々とした玄関にできたので、プランの変更をして本当に良かったと思っています。また、水廻りは壁も扉も設けずオープンにしましたが、脱衣スペースにはカーテンを設けて必要な時は目隠しができるので、問題ないですね。洗面台の前に家族で並んでも狭くなく、開放感を感じられるのがとても良かったです。壁を作っていた場合の暮らしが想像できませんね。

——ウォークインクローゼットは寝室からもリビングからも通れるようにしましたが、実際使ってみていかがですか?

奥様:本当に便利だなと実感しています。出かける時に玄関前にある姿見で全身のコーディネートをチェックします。ちょっと変だなと思ったらモルタルなので靴のままウォークインクローゼットに移動して、着替えることもあります。(笑)

M様:仕事柄、家族と生活リズムがずれるときもあるのですが、リビングを通らずに直接寝室に行けて物音を立てる心配もないので楽ですね。

奥様:玄関の広さも感じられるし、日常生活でのストレスも無く快適に過ごせるという点で、壁を壊して本当によかったです(笑)

家族それぞれの「好きな時間」を包み込む空間

※インタビュアー:Shimada
▶︎ソファでゆっくりとした時間を過ごすM様ご夫妻と、自由に遊ぶ活発なご兄弟。

——リビングダイニングも広く窓も大きいので開放的ですね。角部屋で開口が3面にあるので、風も通り抜けて気持ち良いですね。

奥様:天気の良い日はバルコニーにイスとテーブルを出して、お茶を飲んだりおやつを食べたりしてくつろいでいます。とても気持ちいいですよ。

——奥様はバルコニーをどのように利用していらっしゃいますか?

奥様:眺めを遮るものはないので、ふとした時に外を見てボーッとしていたりします。特にスカイツリーが見えるので、ずっと眺めているのが好きですね。

M様:荒川も見えるので、それを眺めるのもなかなか良いですよ。

奥様:今はまだまだ少ないのですが、バルコニーに植物を少しずつ増やしている最中です。

設計桑山:いいですね!色々と楽しんでいただいていますが、以前の社宅に住んでいた時と比べて、リノベーションをしたことで良かったなと思えた点はどんなところでしょうか?

M様:社宅は狭かったのでキッチンに立って夫婦でお酒を飲みながら過ごしていたのですが、広いリビングダイニングを作ったので、ゆっくりとダイニングテーブルでくつろげることができるようになりました。

——なるほど。

奥様:夫婦ともにのんびりしているのが好きなので、リビングでもそれぞれの場所でのんびり過ごせています。

——お引越されてからご家族で、特にご夫婦でコミュニケーションが増えたという実感はおありですか?

奥様:そうですね。ダイニングに座って夫婦でゆっくり話をする機会は増えましたね。

——毎日の生活に空間的なゆとりができたことで、日常的な会話も増えていったということなんですね。

M様:そうですね。日常生活のなかで自然と家族の会話が増えたのは、この広いリビングのおかげかもしれないです。

——では、お子様のことをお聞かせください。子ども部屋にプラレールのおもちゃが沢山あるくらい、電車好きのお子さん達ですが、リビングの横からは総武線の線路が良く見えますね。

奥様:子ども達は自分達それぞれのカメラで通り過ぎる電車を撮ったりしていますよ。電車の音を聞くだけで「あ、○○だ!」と電車の種類がわかるので、駆け寄って電車を見ています。

——音だけで電車の種類がわかるのは凄いですね!

奥様:そういう意味でも、キッチンを通らずにリビングダイニングから線路が見える窓まで動線を作ったのは本当に正解でしたね。

——キッチンで食事の用意をしながら子ども達が窓から電車を眺める様子を見られるのは安心できますし良いですね。

奥様:それにカウンターキッチンから見える位置にワークスペースを作ってもらったのですが、ここで宿題をしている様子も見られるようになっています。まだ子どもたちは小さいので、このワークスペースを使って勉強はできていませんが(笑)、キッチンから子どもが遊んだりしている様子を見ることのできるレイアウトにしたのは正解だったなと思っています。

——お子様も大きくなっていけばワークスペースでの勉強の習慣も身につけていけそうですね。

▶︎ワークスペースがキッチンカウンターの目の前にあるので、子供たちの様子を確認しやすい。

期待値を超える働きをしてくれる管理人さんに感謝

——現在、秀和レジデンスに住まわれていますが、元々秀和レジデンスの存在はご存知でしたか?

M様:たまに見かける、青い屋根に白い壁のマンションの存在は知っていましたが、どこの秀和レジデンスもきれいに見えましたし、実際高いんだろうなーというイメージを持っていました。

——実際にお住まいになってみて、秀和レジデンスはいかがですか?

奥様:管理の良さを本当に実感していますね。管理人さんはとにかく良く働いてくださってます(笑)。掃除は完璧に行き届いていますし、雨が降ったらエントランスやエレベーターに緑のシートを敷いて、雨が止むと屋上に干して、と常に気を配ってくれていますしね。当初は「管理費が高いな」と思っていましたけど、その分細かく管理をしていることを知ったので、納得です。

——なるほど。

奥様:共有の屋上のドアが開け辛いんですと行ったら、すぐに飛んで修繕してくれたときは、さすがだなと思いました。管理人さんにはいつも感謝しています。

——屋上も自由に使えるんですね。

奥様:住人が自由に、屋上に洗濯物や布団などを干すことができます。陽当たりが良くてすぐに乾くので便利に使っていますよ。

——マンション住民の方との交流はありますか?

奥様:私自身はまだ引っ越してから日が浅いので、まだまだこれから、といった感じですが、管理人さんからは、「会ったら挨拶をしてほしい」と住民の皆さんに呼びかけてくださってますね。そのおかげで挨拶がし易い雰囲気になっているのはありがたいですね。

——管理がしっかり行き届いているからこそ、マンション住民の人間関係の円滑になるのですね。また今回のM様のお話を聞かせて頂いたなかで、広く過ごしやすいリビングにしたことで、ご家族のコミュニケーションが増えていったことも印象的に感じました。古くても管理がしっかり行き届いたヴィンテージマンションで、リノベーションして賢くゆったり暮らしているM様の暮らしに、僕自身憧れてしまいました。

今後、お子さんが大きくなっていくなかで何か付け足しものがありましたら、気兼ねなくご相談ください!本日はお忙しい中取材にご協力頂きありがとうございました!

 

↓ M様邸@小岩の画像をまとめてご覧になりたい方はこちらから(Pinterestのサイトへ移動します。)

Before After 平面図

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